豊岡市では、「お菓子の神様」として親しまれている田道間守命(たじまもりのみこと)。

祀られている中嶋神社では、毎年4月の第3日曜日に開催される 「菓子祭」に全国の菓子業者が商売繁盛の祈願に訪れます。

朱塗りの大鳥居をくぐり、 石の参道を進むと、境内入口の石鳥居。その横の石碑には「お菓子の神様 田道間守の生誕地・御祭神 千九百二十五年祭 平成7年」と刻まれています。

田道間守命は第11代垂仁天皇より遠い海の向こうにある 「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を探すように命令されました。 当時、日本に「非時香菓」は無く、食べると歳をとらずに長生きが出来ると考えられていました。 田道間守命は十年の歳月をかけて、やっと非時香菓を見つけました。 大喜びで非時香菓を持ち帰りましたが、 その一年ほど前に天皇は亡くなっていて、 持ち帰った橘の半分は皇太后に献上され、 残りの半分を天皇のお墓に植えられた後、悲しみのあまり亡くなった と伝えられています。